成馬零一 × 西森路代が語る、ドラマ評論の現在地【後半】:価値観が変化する時代、“物語”が直面する課題とは ドラマやバラエティなど、数多ある番組のチェックは全録の導入でとても楽になったと語る西森路代氏とネット配信を活用しているという成馬零一氏。ともにテレビコンテンツに関する作品を刊行したばかりのふたりが対談を進めるなかで、話題になったのがドラマをはじめとするテレビ番組やそれぞれの批評における表現のあり方。今回はその話を中心にお届けする。(宮田文郎) 「ドラマ批評」について2人が語り合った対談前半はこちら 韓国のエンタメと日本のエンタメ、それぞれの姿勢 西森:私は常に韓国と日本の作品を比べながら見てるんですけど、そのなかで感じるのは韓国ドラマが好きな人は、日本のドラマをなかなか見ていなくて。でも、韓国ドラマとか韓国映画が好きな人こそ、面白いと思うような作品ってけっこうあるので、そういう作品も