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2023年5月8日のブックマーク (2件)

  • 0311-0508 « SOUL for SALE

    2023年5月8日をもって、この3年、日社会を統制していた「コロナ対策」は、特別扱いされることがなくなる。勤め先の大学でも先だって、この日をもって「コロナ特別対策部」が解散され、すべての制限が撤廃されるというアナウンスがあった。「コロナ対策の終わり」と「コロナの終わり」はまったく別のものだろうけれど、両者を同じものだと受け取る人は少なくないだろう。 学生ですし詰めの満員電車や、観光地の長蛇の列を見ていると、ああ、この3年はほんとうに非日常だったのだなと実感する。人のいない京都のお寺や美術品をじっくり見て回ることができたのはありがたかったけれど、「あれはあれでよかった」なんて到底言えない。そのくらい、苦しいことだとか、永遠に失われたものが多かった3年だったと思う。 大阪大学のグループの研究によると、「新型コロナ感染禍に接した直後(2020年1月)の心理を1年後に回顧させると、過小評価する

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  • 川上未映子が最新長篇で見つめる「90年代」特有の空気。X JAPAN、ラッセン、トラウマ、岡崎京子・・・(川上 未映子,大澤 聡)

    川上未映子が最新長篇で見つめる「90年代」特有の空気。X JAPAN、ラッセン、トラウマ、岡崎京子・・・ 90年代東京を舞台に、金と家の相克を生きる少女たちを描いた『黄色い家』。狂騒の資主義と生の切実さが衝突する作に込められた作家の魂とは。批評家の大澤聡さんによる、川上未映子さんのロングインタビュー「エクストリームで個人的なものとしての文学」(「群像」2023年5月号掲載)を再編集してお届けします。 「90年代後半」特有の空気 大澤 手元にはまだケータイが存在しておらず、あるのはポケベルか、せいぜいピッチ(PHS)くらい。だからずっと面と向かっておしゃべりをしていられて、ファストフード店の硬い椅子で氷の溶けきった不味いコーラを無限にずるずる吸い上げ続けている風景、あれが僕のなかの1990年代後半なんです。もっとも、1978年生まれの僕がその時代を10代後半として過ごしたからというだけの

    川上未映子が最新長篇で見つめる「90年代」特有の空気。X JAPAN、ラッセン、トラウマ、岡崎京子・・・(川上 未映子,大澤 聡)
    sthtks
    sthtks 2023/05/08