6月11日行われた震災復興イベント『SHARE FUKUSHIMA』への道行きを共にした、音楽家の渋谷慶一郎と作家の朝吹真理子。いまだかつて見たことのない荒涼とした風景について、それをインプットした創作活動に携わるものとしての逡巡を語り合い、話は流れて日々の暮らしにまで及ぶ。今宵も「Chat―雑談―」は、ゆるやかに脱線しながら、然るべきところへ舞い戻り、ふたりの創り手のタイピングは弾んだ。 ボランティアでもなく被災地に縁もゆかりもない人間が『みたい』という欲望のまま行って良いのかという逡巡はあったのですが、行ってから後悔しようと思い、一緒に行かせてくださいとご返事をしたのです (朝吹) ―こんばんは。 渋谷:ども。ちょっと待ってください ―はい~。 渋谷:すいません。 ―朝吹さんは、今お口にご飯がついているそうです~(笑)。 渋谷:僕はキュウリ食ってます(笑)。 朝吹:もぐもぐ……。 朝吹