福島第一原子力発電所事故の周辺住民に対する損害賠償費用が巨額になることから、合理化策の一環として行う。東電は、すでに役員、管理職の報酬・給与を4月からカットする方針を示している。 関係者によると、東京電力は18日に、労働組合に対して賃金削減案について提案した。春の定期昇給を見送り、月々の給与の約5%カットする。夏冬のボーナスも、従来の給与の約2か月分から、約1か月分にほぼ半減させる内容だ。給与とボーナスの削減額を合わせると年収で約2割のカットとなる。 2010年の夏冬合計のボーナスは、1人あたり168万円だった。 東電では、4月中の合意を目指し、労働組合と交渉を続けている。