シニア世代の活躍は、既に珍しいことではなくなりつつある。団塊世代より上の世代、すなわち戦前、戦中世代のエンジニアが、退職後も現役として仕事を続けるケースが増えている。なかには研究開発の上流を担うスーパーエンジニアとして活躍している人も少なくない。現役バリバリで活躍している2人のプラチナエンジニアに話を聞いた。 現在の仕事は、フードシステムの開発およびコンサルティングです。生産システムというのは、狭義では食品の生産を行う装置ですが、私はもっと広くとらえている。ある食品の原料の調達から加工・製造・流通・販売された食べ物が食卓に上がり、人の口に入るまでの過程全体をその食品のフードシステムとして見るべきだと思っています。 私がフードシステムの仕事に37年間、携わっていられるのは、何と言っても食が好きだったから。普段から書店に立ち寄って、食に関係する本があると見境なく、つい買ってしまうんですよ。大学