FHS(Filesystem Hierarchy Standard)とは,Linuxを含むUNIX系OSの標準的なディレクトリ構造およびファイル配置,名前などを定めた標準仕様です。Linuxディストリビューション間の差異をできるだけなくす目的で作られた「Linux Standard Base」(LSB)という開発ガイドラインの一部として仕様が策定されています。2009年2月末現在のFHSの最新バージョンは「2.3」で,2004年1月に公開されたものです。 それにしても,なぜディレクトリ構造やファイル配置などで標準仕様を定めなければならないのでしょうか。OSやディストリビューションごとに独自の哲学に基づいて作った方が個性があっていいのにと考えたりする人もいるかもしれません。しかし,特にアプリケーションの開発をしたり,システムの管理や運用に少しでも関わる立場の人からすると,そんなところには個性
![FHS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)