地下アイドルの女の子に“ガチ恋”してしまった中年男性の姿を描いた村山和也監督の短編映画『堕ちる』が話題だ。寡黙な熟練の織物職人・耕平が、ふとしたきっかけでローカル地下アイドル「めめたん」にハマっていく過程が描かれる本作は、きりゅう映画祭「きりゅうシネマ2016」作品として9月10日に公開されると、現役アイドルやアイドルファンを中心に大きな反響を呼んだ。その後、Loft9 Shibuyaなどでも上映され、現在も追加上映が順次予定されている。リアルサウンド映画部では、評論家・栗原裕一郎と現役の地下アイドルとして活動中の姫乃たまによる対談を、11月5日に行われたアンコール上映の後にセッティング。映画の興奮冷めやまぬ2人が、アイドルとはなにか、ドルオタとはなにかを、熱く語り合った。 ドルオタの超“あるある” 栗原裕一郎(以下、栗原):LOFT9 Shibuyaで開催された、村山和也監督『堕ちる』の