被爆体験聞き書き行動第1回実行委員会 とき 2000年09月09日 ところ コーププラザ浦和 「医師が見た被爆者の生と死~原爆被害、隠蔽と放置の12年間~」 日本被団協中央相談所理事長 肥田 舜太郎 先生 1.はじめに こんにちは。肥田舜太郎という医師です。今日、初めてお目にかかる方もきっといることと思いますが、ご紹介いただいたように55年前、28才で陸軍病院の軍医をしていて原爆に遭い、戦後も引き続いて主に原爆被爆者の診療や相談をしてきた数少ない医者の一人です。いろいろ困難を抱える被爆者の相談に応じて、何とか被爆者の役に立つように、今日まで過ごしてきました。 私が何故、こういう医師の道を歩いたのか、何がそうさせたのか、振り返ってみますと、被爆者の、説明の仕様のない死に様に次々とぶつかってきた。今でもまだぶつかっているわけですが、その度に深く考えさせられ、現在の医学、医療では解明できない