実のところFOOLSのライブを観たことはない(ブルースビンボーズはある)し、音源も最近買ったばかりである。ということでバンドへの思い入れは無い状態で映画に臨んだ。 映画はヴォーカルの伊藤耕が出所するところから始まる。なんどもドラッグ問題でシャバとムショを行き来する人生を送ったこの伊藤耕という人物の破天荒な魅力。そして伊藤とは複雑な愛蔵関係にあるギタリストの川田良(これがまた大変に面倒くさそうな人物である)。この二人を中心に、何度もメンバーチェンジを繰り返しつつ、決して恵まれた環境とはいえない中で活動を続けたバンドのドキュメンタリーである。 メンバーおよび周辺の人々による証言、そしてライヴを中心とした映像の数々で構成されているのだが、やはりライヴのかっこよさがまずは印象に残る。とくにギターがめちゃくちゃかっこいい。残念ながらスタジオ音源ではこの凄さはとらえきれてない気がするな。 そして、取材