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ブックマーク / en-nichi.seesaa.net (2)

  • 出立の春5: 縁日草子

    父の死後、法事のお勤めとともに、父の遺した手記の整理をしていた。 自分の経歴や仏教についての考えを書いたもので、いずれ冊子にまとめたいと希望していたという。 晩年は持病もあってPC操作が困難になり、結局完成はしていなかったのだが、それなりの分量のデータがあった。 未完の執筆分に、別に公開していたweb日記から抄出分を加えて補完すれば、一応完結した形になりそうに思えた。 不肖の長男であるが、手製同人誌なら作り慣れている。 せめてもの供養に、四十九日を目途として、身内で読める仮冊子にしようと思い立った。 その編集過程で「少し不思議」と思えることがあったので、覚書にしておく。 父の手記は、ある程度まではまとまったデータがあったが、私の使っていない編集ソフトのファイル形式だったので、開いて編集可能にするまでに多少手間取った。 その間に父が書いた他の原稿のデータをコピペしていて、この十年ほどやっ

  • 小田雅弘「ガンダムデイズ」: 縁日草子

    今年10月、私たちガンプラブーム世代のかつての「神」小田雅弘の「ガンダムデイズ」が刊行された。 ●「ガンダムデイズ 」小田雅弘(トイズプレス) 読んでいるとあの頃の記憶が次々によみがえってきたので、覚書として書き留めておきたいと思う。 80年代初頭、大学生だった小田雅弘はじめとするモデラー集団「ストリームベース」は、当時のプラモ少年にとって、ガンプラブームを牽引するカリスマ集団だった。 私たち小学生の間でも「ストリームベースの小田さん」と言えば、「世界一ザクを作るのが上手い人」だったのだ。 とくにキットの胴体肩部分を「ハの字」にカットし、下から見上げた形にパースをつける加工法は衝撃で、日中のガンプラファンが真似したのではないかと思う。 同じ頃の私はと言えば当に子供だったので、ガンプラ制作と言っても成型色以外をはみ出さずに塗ることで精いっぱい。 ザクの肩のハの字切りは、果たせぬ夢だった。

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