自分の本当の居場所はここじゃない。 自分にはもっとふさわしい世界がある。 そう思っている方は、転職、転校、移住もいいけど、 思い切って転生! ある夜、横溝時雨が町中華で再会した中学時代の旧友・三浦杜子春は、自分を「子どもの国」バルナランドからの転生者だと語った。 半信半疑で杜子春に関わるうち、時雨は新橋の雑居ビルを拠点にひそかに活動する「転生者支援センター」にたどりつき、想像を絶する冒険が始まる—— ライトノベル的想像力の彼方へ読者を運ぶ本格S F長篇。 目次 1 忘れられた転校生 2 酒を飲むと、寝ているあいつが目覚める 3 病気の狼 4 あの世から応援している 5 こちらに来て、早六年 6 転生劇場 7 子どもの国 8 ハニカミ屋 9 転生者支援センター 10 死語で話す少女 11 ネクロポリスから来た巫女 12 時空転移技術 13 アインシュタインの妄想 14 量子もつれ 15 自身