ヘンリー川原『電脳的反抗と絶頂: エッセンシャル・ヘンリー川原』[EM1197TCD] =CD3枚組= 90年代の本邦サイバーオカルトとメディアアートの地下水脈で暗躍した音楽家、ヘンリー川原の異形な作品群を追った初のアーカイブ・リリース。企画から10余年の封印を解き、今ここにヘンリー川原を問う。 90年代前半におびただしい数の作品を発表した後、表舞台から姿を消したこのアウトサイダー作家を、メディアアートで活動を共にした沖啓介の寄稿と、その作品を送り出した八幡書店の社主かつ本邦オカルト界のフィクサー、武田崇元のインタビューを交え検証する(作品解説は江村幸紀)。現行のアート文脈から無きものとして存在を抹消されるのなら、われわれがその記録を残すのみ。 生前、ヘンリー川原が選んでいた収録曲は、挑発的で実験色強いものから、東南アジア音楽を用いたもの、サイバー感が充満したアンビエント、スピリチュアルな
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