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ブックマーク / note.com/hinoniho (1)

  • 宗教二世がフランスで考えた中上健次と社会物語学のこと : 「物語の系譜」(1979)をめぐって 1/2|niho

    (連載の続きになります。これまでの記事はこちら。) 前回は、中上健次が文化や物語というものの働きをとても抽象的な意味での「差別」と捉え、1978年の連続講演会「開かれた豊かな文学」のなかで、そのメカニズムを物語論の枠組みで記述しようとしたところを見た。「うつほ」をめぐるレトリックにも見られたように、中上はひとつの着想をさまざまな文脈で変奏しなおす。中上のいう「差別=文化=物語」は、原理としては、なんらかの分化の働き、境界線の発生のことを指していて、それが文脈に応じて、差別/被差別、中心/周縁、知/無知、親/子といった対立項へと形を変えながら、うつろう。 このことを踏まえると、次のようなことも言えるかもしれない。中上の思考を特徴づけるようなこの「うつろい」のレトリック、なにかを別の場所や別のなにかにうつしかえるということ、文字通りの意味とはかけ離れたものを含意として開示するということは、物語

    宗教二世がフランスで考えた中上健次と社会物語学のこと : 「物語の系譜」(1979)をめぐって 1/2|niho
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