前回王者のドイツ代表が、周到に研究した戦術で臨んできたメキシコ代表の“罠”にハマった。データ会社「オプタ」の記録からは、ドイツが狙い撃ちにされたポイントが浮き彫りになった。 【データ】前回王者ドイツがまさかの初戦黒星! 「ドイツvsメキシコ」をさらに詳しく!ロシアW杯全試合の「チーム」&「選手」スタッツ公開 この試合、ドイツは前半から右センターバックのDFジェローム・ボアテングから攻撃が始まり、右サイドのDFジョシュア・キミッヒがオーバーラップを仕掛けてMFサミ・ケディラがサポートする場面が目立った。その一方で、本来ならゲームを作るタイプの左センターバックのDFマッツ・フンメルスは効果的なボール保持ができず、MFトニ・クロースもマーカーを振り切ろうとピッチ上を大きく動く形になった。 実際に、前半のボールタッチデータを見ると、メキシコがドイツの右サイドに攻撃を誘導していることが明らかになった