【ローマ=末続哲也】ルーマニア政府が今月、「魔女」と呼ばれる呪術師や占い師に16%の所得税などを課したところ、呪術師らが反発し、バセスク大統領や政府関係者に「呪いの魔法をかける」と脅す騒ぎになっている。 AP通信などによると、同国は、昨年の財政赤字が国内総生産(GDP)に占める割合は6・58%に上る見通しで、政府は税収増を狙って今月1日から、国内に数千人いるとされる呪術師や占い師のほか、モデル、執事らを「正規の職業」と認め、所得税や年金支払いを義務づけた。 呪術師らの収入は、相談1件あたり日本円で1000円足らず。抗議の呪いのため、「猫のフンと犬の死体」や「毒草」などを使うと訴えている。