「うちではもうこの量を確保できません…何処か別の薬局を探してください」 青天の霹靂。持病により恒常的に抗生剤を使用している身からすると、調剤のお断りはライフラインを断たれるに等しい。 俺に死ねと言うのか!と怒鳴りたかった。出来なかった。薬剤師さんたちもどうしようがなかったのだろう。絶対的に薬が足りてないのだ。僕に確保してもらっている分があれば何十人もの患者に抗生剤が行き渡るだろう。僕がいなければ、僕が…。 別の薬局をと言われたものの、国内第1の大手ドラッグチェーンよりも調達力のある薬局なんて存在するのだろうか。正直絶望的な気持ちだ。 薬が無くなるまであと二ヶ月、薬不足の収拾が一向につかない中で今後生き残ることができるのだろうか。