止まらないLinuxシステムを構築する!高信頼性クラスタ入門 クラウド、オンプレどちらの環境でも障害は不意にやってきます。 そんなときもサービスを継続提供するためのHAクラスタ。 今回は高信頼性を実現するクラスタの考え方の基本から、具体的にLinuxクラスタを設計/構築するコツについて解説…
本書はLinuxによるWebサーバー構築と運用について、Linuxのインストールや基本的なコマンドからセキュリティ対策やDockerのコンテナ作成まで、サーバー業務で必要な知識をひととおり解説した入門書です。8年ぶりの改訂となる今回の第2版では、ディストリビューションをCentOSからRocky Linuxに変更しました。 実際に手を動かして実用的なノウハウを学ぶことを重視し、Webサーバーの構築演習としてLAMP(Linux、Apache、MariaDB、PHP)環境を構築。CMSとしてWordPressを利用しながら、Webページの作成をはじめ、ログの解析、ファイヤーウォールの設定などについて解説しています。 クラウドとオンプレミスを組み合わせたサーバーを運用する企業が増えている中、LinuxでのWebサーバー運用がインフラエンジニアやWebエンジニアに求められています。現場で通用する
Linuxで動くシステムで何か問題が発生した際の原因分析に役立つツールの一覧をNetflixやIntelでクラウドコンピューティングのパフォーマンス改善に取り組んできたエンジニアのブレンダン・グレッグ氏がブログにまとめています。 Linux Crisis Tools https://www.brendangregg.com/blog/2024-03-24/linux-crisis-tools.html ◆procps このパッケージには「ps」「vmstat」「uptime」「top」という基本的なステータス表示に役立つツールが含まれています。 ◆util-linux このパッケージには「dmesg」「lsblk」「lscpu」というシステムのログを取得したりデバイスの情報を出力するツールが含まれています。 ◆sysstat このパッケージには「iostat」「mpstat」「pidsta
Linuxスキルをレベルアップする実用的な実践書。本書では、コマンドを組み合わせて複雑なコマンドを作成することで、手動で行われているタスクを自動化するための方法を学びます。具体的には、パスワードの管理、大量のテストファイルの生成、テキストファイルを変換してデータベースのように扱う方法など、現実的なビジネスの問題を解決する方法を明らかにします。単なるテクニックではなく、背後で何が行われているかについても学べるので、Linuxのシェルに対する理解が深まります。それと同時に、Linuxコマンドに関するさらに上級レベルの知識とテクニックが身につきます。 賞賛の声 監訳者まえがき まえがき 第I部 主要な概念 1章 コマンドの組み合わせ 1.1 入力、出力、パイプ 1.2 コマンドラインに取り掛かるための6個のコマンド 1.2.1 コマンド① wc 1.2.2 コマンド② head 1.2.3 コマ
「Linux」が「Windows」よりもセキュリティ面で優れた選択肢であるというのはよく知られている話だ。Linuxは極めてセキュアなOSになることを目指して設計レベルから開発されている。筆者は1997年からLinuxを使っているが、サイバーセキュリティの脅威に直面したのは1回だけだ。しかもそれは、譲り受けたサーバーに仕掛けられていたルートキットが原因だった。このサーバーは残念ながら完全にハッカーの手に落ちていたため、OSを再インストールし、ゼロから構築し直す必要があった。 筆者は20数年にわたってLinuxを使用してきているが、セキュリティ侵害の影響を受けたのはこの時のみだ。この1件を別にすれば、何の問題もなく快適に使用できている。 Linux OSの特長であるセキュリティの強固さは、誰でも享受できる。ただし、Linuxをインストールすれば、セキュリティについての懸念は一切なくなるという
Windows Subsystem for Linux(WSL)に新機能。使用メモリや仮想ディスクの自動縮退、LAN経由でWSLへ直接アクセス可能など マイクロソフトは、Windows上でLinuxの機能を利用できるWindows Subsystem for Linux(WSL)の2023年9月版となる新バージョン「WSL 2.0.0」で、使用メモリをWindowsに返却して自動的に縮退する「autoMemoryReclaim」や仮想ハードディスクを自動的に縮退する「Sparse VHD」、従来のNATに代わる新しいネットワークモード「Mirrored」によるLANからWSLへの直接アクセスなどの新機能を搭載したことを明らかにしました。 下記は今回の新機能を説明するブログの作者であるCraig Loewen氏のツイートです。 WSL has a new update with some b
Linux システムコールについて調べたことをまとめる。システムコールの仕組みを理解すると、 OS とアプリケーションがどのように連携して動いているのかを理解できるようになります。 システムコールは CPU に依存する処理が多いため、 x86_64 に絞ります。 検証環境]# cat /etc/redhat-release CentOS Linux release 8.0.1905 (Core) ]# uname -a Linux localhost.localdomain 4.18.0-80.11.2.el8_0.x86_64 #1 SMP Tue Sep 24 11:32:19 UTC 2019 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux ]# cat /proc/cpuinfo | head processor : 0 vendor_id : GenuineInte
「このディレクトリって何のファイルシステム?」とか「マウントオプションは?」を確認するときに、手癖で mount コマンドを実行してるけど、 $ mount proc on /proc type proc (rw,nosuid,nodev,noexec,relatime) sysfs on /sys type sysfs (rw,nosuid,nodev,noexec,relatime,seclabel) devtmpfs on /dev type devtmpfs (rw,nosuid,seclabel,size=4096k,nr_inodes=118922,mode=755) securityfs on /sys/kernel/security type securityfs (rw,nosuid,nodev,noexec,relatime) tmpfs on /dev/shm typ
「Linux」を試してみたい人に最適だと銘打ったディストリビューションは数多くある。実際、「Ubuntu」「Linux Mint」「Zorin OS」「Deepin Linux」「elementary OS」などをはじめとして、その多くは初心者向けのLinuxとして非常によくできていると言っていいだろう。これらのディストリビューションは、どれもLinuxについて独自の視点から取り組んでおり、それぞれが何か得意なことを持っている。 しかし実は、あまり有名ではないが、新規ユーザーが必要とするものをすべて備えているUbuntuの公式フレーバーが存在する。それが「Ubuntu Budgie」だ。このLinuxデスクトップは、非常に使いやすいだけでなく、非常に美しいという特徴も持っている。 筆者がUbuntu Budgieについて評価している点の1つは、ほかのさまざまなデスクトップのインターフェース
すべてがファイルというモデルの Linux (Unix) において、ファイル I/O (以降単に I/O と書く) を知っておいて損はない。 この記事では、基本的なファイルと関連する I/O について、対応する Linux システムコールも併せて説明する。 次回はこれらを実際に Linux 上で確認する予定。 ファイル Unix におけるファイルとは、普通「通常ファイル」のことを指し、バイトがリニアに並んだデータ (byte stream) のことである。 ファイル内のバイトは読み書きが可能で、指定されたバイトから開始する。この開始バイトはファイル内の「位置」と考えることができ、ファイルポジションまたはファイルオフセットという。 通常ファイルとは別に、スペシャルファイルというファイルとして表現されたカーネルオブジェクトがある。Linux では、スペシャルファイルとしてデバイスノード・名前付
Microsoftは2023年2月21日(米国時間)、初学者向けにBashを解説する全20回の動画シリーズ「Bash for Beginners」をYouTubeで公開した。 開発者向けQ&Aサイト「Stack Overflow」が2022年に実施した開発者調査でも、Bashは最も人気のある技術の7位に選ばれている。Bashは汎用(はんよう)性の高い強力なスクリプト言語であり、タスクの自動化、ファイルの管理、クラウド環境での作業などさまざまな領域で利用されている。 なぜBashの学習が他のスキルに役立つのか 関連記事 未経験者に「プログラミング言語」は求めない 調査で分かった企業が期待するスキルとは パーソルキャリアは、「doda ビジネスパーソンと企業の転職意識ギャップ調査」の結果を発表した。それによるとITエンジニア職「未経験歓迎」求人の割合は2年前(2021年1月)に比べて約3.0倍
こんにちは、かたいなかです。 『詳解システムパフォーマンス 第2版』の日本語版が2023/01/24についに発売されました! www.oreilly.co.jp 私個人は原著で読んだのですが、他の人に強くおすすめしたくなるような内容でした。そこで、日本語版の発売に合わせてどのあたりが良かったのかなど、内容をご紹介します。 TL;DR パフォーマンス改善タスクの課題感 どんな本? この本のどこがいい? Linuxの仕組みを広く深く学べる パフォーマンスの観点での情報が豊富 どんなひとにおすすめできるか? クラウドやコンテナが当たり前になってからSREになった人 Linuxの知識をアップデートしたいエンジニア 最後まで読み切るには? あせらずゆっくり読んでいく Linuxの前提知識を仕入れてから読む 終わりに TL;DR 『詳解システムパフォーマンス 第2版』は、Linuxを深く学んで仕事に活
こんにちは、カナダに来て1年弱ですが、いまだに"how are you?"にアイムファインセンキューと返してしまう全然英語が上達してない聖賢です。 インフラエンジニアならみんな大好きtopコマンド、おそらくビヨンドの中ではサーバ運用の中で最初に覚えるコマンドじゃないでしょうか。 実は結構奥が深いコマンドでいろんなことができるので、これまでドヤ顔で「こんなこともできるんやで」と上司の威厳、、、もとい先輩としての経験を後進に伝えていたのですが私も最近になって初めて知った超便利な使い方を紹介したいと思います。 ちょっと長いですがお付き合いください。 普通にtopコマンドを実行すると以下のような画面が表示されます 結構これだけでもサーバ運用には重要な情報が詰まっているのですが、topコマンドの見方などは他でも色々と紹介されていると思うので今回は割愛します 今回はこのtopコマンドの表示を最終的にこ
はじめに 1992 年に POSIX でシェルが標準化されて以来、シェルスクリプトの数値計算に expr コマンドは使いません。expr コマンドを使って計算していたのは Bourne シェル(古い UNIX の sh)時代の話で、現在の POSIX sh (dash、bash、ksh 等)時代では数値計算に expr コマンドは不要です。今どきはシェルの機能だけで整数の計算を行うことができます。「今どき」って一体いつからだって話なわけですが……。 注意 シェルスクリプトでパフォーマンスの話をするとすぐに「他の言語で〜」という方がいますが、私はどんなことにでもシェルスクリプトを使えなんて一言も言っていません。パフォーマンスを気にしている理由は、そこが実際にシェルスクリプトのボトルネックになるポイントだからです。そもそもシェルスクリプトと一般的な言語は言語設計レベルで得意なことが違います。ユ
はじめに そりゃまあ 30 年も経てば古くなりますよ。「入門UNIXシェルプログラミング」は今もシェルスクリプトに関するオススメの本として名前が挙がる名著です。しかしこの本は古い本です。POSIX でシェルが標準化される以前の本で、内容から判断するとおそらく 1990 年ぐらいの常識に基づいて書かれています。 古いから参考にならないと言うつもりはありません。しかしどれだけ優れた本でも時間の流れには勝てません。良書であると思っているからこそ、古くなってしまった内容は訂正する必要があると考えています。なおシェルスクリプトに関する古い本はこれだけではありません。オライリーから出版されている本も古い本ばかりです。いつ頃に(原書が)書かれた本なのかを確認した方が良いでしょう。 ということでレビューというていで、古くなってしまった内容の訂正を行いたいと思います。新しく「入門UNIXシェルプログラミング
Oracle ACEの渡部です。 VirtualBox VMにシングル構成のLinux版Oracle Database 19cを導入する手順(環境設定、インストール、データベース作成)をまとめておきます。 非常に「いまさら感」がありますが、以下の理由で書いてみようと思いました。 私が執筆したORACLE MASTER黒本で、Linux版Oracleのインストールについて試験対策の観点では必要十分な説明を書いていたが、実際に環境を作成する観点で十分なまでは書けていなかったため これまでリリースごとに日本オラクルさんからインストール手順書が提供されていた(12c R1, 12c R2)が、19c向けの手順書が提供されていないため Linux版Oracleのインストールおよび使用において「重要な鍵」となる動作環境の準備(VM、OS、ネットワークなど)において落とし穴を避けるノウハウを、以前から文
Oracle ACEの渡部です。 VirtualBox VMにシングル構成のLinux版Oracle Database 19cを導入する手順(環境設定、インストール、データベース作成)をまとめておきます。 非常に「いまさら感」がありますが、以下の理由で書いてみようと思いました。 私が執筆したORACLE MASTER黒本で、Linux版Oracleのインストールについて試験対策の観点では必要十分な説明を書いていたが、実際に環境を作成する観点で十分なまでは書けていなかったため これまでリリースごとに日本オラクルさんからインストール手順書が提供されていた(12c R1, 12c R2)が、19c向けの手順書が提供されていないため Linux版Oracleのインストールおよび使用において「重要な鍵」となる動作環境の準備(VM、OS、ネットワークなど)において落とし穴を避けるノウハウを、以前から文
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