ブックマーク / www.h6.dion.ne.jp/~sapflow (1)

  • 植物茎内の水の流れを測る

    植物茎内の蒸散流は,光合成器官である葉部への水の供給や養分・代謝産物の輸送を担っている.蒸散流はさまざまな外的,内的要因によって影響を受ける.このことは蒸散流を計測することによって,蒸散量のみならず種々な生体情報を取得することも可能であることを意味している.このため茎や根内の水の流れ(sap flow)の測定は古くからの関心事であり,いくつかの方法が提案されてきた.この中で熱を蒸散流の指標として利用する方法が簡便で比較的信頼性も高いことから広く利用されてきた.熱を利用した方法は1932年に開発されたHuberのヒートパルス法と20世紀後半に提案された熱収支法に大別される.熱収支法には太い樹木のための幹熱収支法と,著者によって提案された細い茎に適用できる茎熱収支法(Sakuratani, 1981)が含まれる.茎熱収支法は,伝熱工学における熱輸送理論を植物茎に適用したものであって,通常キャリ

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