悪魔なのに神聖な教会を建ててしまった、マヌケな悪魔の像がドイツ・リューベックの街にある。悪魔像は聖マリエン教会の敷地内にあり、なぜかニンマリとした表情を浮かべている。 この悪魔はリューベックや周辺都市では有名な悪魔で、大人はもちろんの事、子どもたちもこの悪魔を「生暖かい目」で見守っている。どうしてこの悪魔は神聖な教会を建てたのか? 言い伝えによるとこの悪魔、勘違いして教会を建ててしまったようなのだ。 三度の飯よりも酒が大好きな悪魔は、「あそこに酒場ができるぞぉ~!」という話を聞き、とにかく酒が飲みたい一心で酒場の建設を手伝っていた。悪魔パワーはかなりのもので、みるみるうちに酒場が完成に近づいていったという。 しかし、酒場だと思っていた建物は酒場ではなく聖マリエン教会だったことに気がついた悪魔。「チクショォォォォォォー! 騙された!」と涙目になりながら激怒した悪魔は、教会をぶち壊すという暴挙