不況になると「資格」を取ってキャリアアップしよう、と思う人がいるようです。しかし、「資格」の費用対効果というのは、年々悪化しているように私には見えます。資格を頑張って取っても、努力の割りに報われないようになってきているのです。 以前、アメリカのMBAが割りに合わないという記事を書きました(MBAは資格ではなく正確には学位です)。取得コストの上昇が問題になっている訳ですが、逆に資格のメリットの低下も問題です。 例えば、資格で人気なのはファイナンシャルプランナーやカラーコーディネイターといったものですが、これらの資格だけで仕事が増えたり単価が上がることはあまりありません。不動産の仕事をするために宅建を取ったり、金融の世界で証券アナリストを取得しようと考えている人がいますが、これも資格があれば年収が急上昇するようなものではありません。 さらに、司法試験や税理士・会計士の試験は莫大な時間と労力がか