カーボンニュートラル、クリーンエネルギー、EV(電気自動車)への対応……。変化の大波にさらされている自動車業界。ネットにつながる(Connected)、自動運転技術搭載(Autonomous)、ライドシェアやカーシェアといったシェアリングサービス(Shared)、電動化(Electric)の頭文字を取った「CASE」の推進が叫ばれる中で、トヨタ、いすゞ、日野、ダイハツ、そしてスズキが商用車の分野で共闘の意思表示をした。軽自動車を強みとするスズキは、巨大な新興市場のインドでシェアの半分を占めるなど、業界で独自の存在感を示してきた。今、どのような危機感を持ち、次の一手を考えているのか。(構成:佐藤友美) 鈴木俊宏 すずき・としひろ スズキ代表取締役社長。1959年生まれ、静岡県出身。東京理科大大学院理工学研究科修士課程修了後、日本電装(現デンソー)を経て、スズキに入社。2015年6月より現職。