夕刻、 一匹の幼虫が この枝の先と 決めました。 いよいよ始まります。 殻を破り 頭が抜け出ました。 徐々に身体を そらしていきます。 きれいな羽は まだ丸まっています。 翡翠のような色をした 羽衣が 少しずつ広がり ついに美しい 蝉になりました。 この蝉と決めてから 時を忘れ、 気づけば2時間 見守っていました。 土のなかでの数年間が報われた その瞬間に 立ち会えたのです。 地下から空への大きな飛躍。 心の底から嬉しく思える 羽化の成功でした。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く