女子テニス界の未来を担う大坂なおみとガウフが、一緒にインタビューに答える。2019年全米を象徴するシーンになった。 今、あの人の言葉を引用するのは時期はずれかもしれないが、大坂なおみの元コーチのサーシャ・バインは大坂が1回戦敗退を喫したウィンブルドンでこう言っていた。 「半年前までできていたことが、今できないわけはない。ちょっと自信をなくしているだけだよ。何かのきっかけで自信さえ戻ってくれば、すぐにまた強いなおみになる」 もうチームの一員ではないし、今は別の選手についている自分が話すべきではない、と遠慮しながらの当たり障りのない内容ではあったが、大坂が持つ3つのタイトルの全てをともにしたコーチの言葉には今なお力を感じた。 問題はその<きっかけ>がどこにあるのか、だった。ハードコート・シーズンに入ってからも、トロント、シンシナティと連続してベスト8止まり。全米オープンで連覇を狙う女王としては