奥深さ、精密・精緻な仕組み。それらに魅了されて機械式腕時計の世界に誘われた方も多いのではないでしょうか。 この手のひらサイズの宇宙空間の中では時計職人らのあまたの挑戦の結果、デジタルならいざ知らず、アナログでは信じられないような複雑精緻な世界が展開されてきました。その代表格こそが、世界三大複雑機構―パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー),ミニッツリピーター,トゥールビヨン―です。 長い歴史ときわめて高度な技術力を要するこれら機構は、ブランドにとってもオーナーにとっても大きなステータスとロマン。それゆえ数百万~数千万円と超高価格帯ですが、一生に一本は手にしたい憧れの存在です。 この記事では、世界三大複雑機構それぞれがどういった機能なのかを解説致します。 手のひらにおさまるくらいの小さなケース内で繰り広げられている超複雑機構。その世界最高峰の世界とは? 三大複雑機構①パーペチュアルカレンダ