出会い系サイトやSNSで簡単に恋人を作れるようになった現代では、逆に別れるのも簡単になった。思い立ったら、クリック1つで別れられる。説明も必要ないし、修羅場もない。 この現象は「ゴースティング」と呼ばれるようになった。すなわち、幽霊みたいに姿を消せる技である。そこで仏誌がゴースティング「された側」「した側」両方の経験者を取材。彼・彼女たちは仮名を条件に口を開いた。 「フェイスブックでブロックされて、彼に捨てられたってわかったの」 役者の卵であるマリー(20)はエンゾ(19)と4ヵ月前に恋に落ち、2人はうまくいっていた。 「エンゾとはお互いチョイ役で出演していた撮影で出会ったの。それから週末はいつも彼の家で過ごすか、2人で出かけた。 彼の友だちやご両親にも紹介された。彼と一緒にいろんなドラマを見たり、アート展に行ったりもした。これは真剣な交際になっているよね、って私は感じてた……」 しかしあ