執筆者:Chris G. Adigun, MD, Dermatology & Laser Center of Chapel Hill 慢性爪囲炎とは、爪郭に再発性または持続性の炎症が生じる病気で、典型的には手指の爪に発生します。 (急性爪囲炎も参照のこと。) 慢性爪囲炎はたいてい、皿洗い、バーテンダー、家政婦などの常に手を濡らす人に起こり、手の湿疹や糖尿病があったり、免疫機能が低下している場合は特によくみられます。カンジダ(Candida)という種類の真菌がしばしばみられますが、この真菌を完全に排除しても必ずしも治癒しないことから、この真菌が慢性爪囲炎の原因としてどのような役割を果たしているかは不明です。慢性爪囲炎は、カンジダ(Candida)の定着に加えて、刺激性の皮膚の炎症(皮膚炎)がある場合に起こると考えられます。 急性爪囲炎の場合と同じく、爪郭(爪と皮膚が隣り合う爪甲の両脇にある堅