君はまだ気高く飢えているか? 「おしいれのぼうけん」という絵本が好きだ。 厳密に言えば、好きだった。嫌いになった訳ではない。子供の頃の話しだ。 たまには気軽にどうでもいいことをどうでもいいねと言いながら話したい。君に昔話したあの物語とも言えない、世間話に名前を付けて、残しておくのも面白いだろうと思って、ね。 一連のアレに名前を付けようと思うんだ。君ならこの気持ち、多分わかるんじゃないかな。 くだらない想像だけど。 君の冷蔵庫と僕の冷蔵庫がつながっていれば面白いね。 いや、アメリカの冷蔵庫と、イタリアの冷蔵庫がつながっていれば、うん、面白いね。 アメリカの子供が昨日の残りのミートソースのスパゲティを食べようと、冷蔵庫を開けるよね。すると、見慣れないトマトだか、チーズだかワインだかが入ったイタリアの他人の冷蔵庫につながってるわけだ。 面白いのはここからでね、 子供はそこに、ボロネーゼを見つけた
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