「堂島リバービエンナーレ2009」は堂島川のほとりに位置する堂島リバーフォーラムが隔年で開催する現代アートの祭典です。第1回目の今回は、『リフレクション:アートに見る世界の今(Reflection : The World Through Art)』と題し、南條史生(森美術館館長)がアートディレクターを務めたアジアにおける最大級の国際美術展「シンガポールビエンナーレ」(第1回展2006年、第2回展2008年)の出品作品の中から政治的、社会的、文化的な問題提起を行う選りすぐった作品、26点を紹介します。いま世界は、金融危機のみならず、民族や宗教に根ざした紛争あるいは貧困の問題などに直面していますが、こういった諸問題を含めて多角的な視点をもって地球を見渡すと、それらが地球環境にも大きく影響していることがわかります。アートはそうした問題の存在に目を向けさせ、視覚的な魅力を持って、私たちの心に訴えか