疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。そのために多くの人が以前より家にいるようになった。するとよく聞こえるようになったのが「家族のお世話の負担が大きすぎてやっていられない」という声である。小中学生が登校できない時期には保護者が昼食を家で作らなければならなくなった。なんなら在宅で仕事をしながら子どもの相手をするのである。 わたしには子どもがいないのだが、子どものいる友人たちから「今日のお昼どうしよう」とLINEが入ったりして、はたから見るだにたいへんそうだった。ちなみにわたしは「卵かけごはんにしよう」などと回答していた。卵かけごはんなら小学生でも自分で作れる。 現在、子どもたちは登校している。それでも「お世話の負担が大きすぎてやっていられない」人はまだいる。同僚のひとりは、「家にいるときのお昼は自分でどうにかしてもらうようにお願いした」「ほんとうは自分でお昼を