忘年会などでお酒を飲む機会も増える時期。 ところで、「酔うと、膝などが痛くなる」「お酒を飲むと関節が痛くなる」という人がときどきいる。 これはなぜなのか。 『かくれ躁うつ病が増えている』(共著)を持つ、医療法人社団榎会・榎本クリニックの深間内(ふかまうち)文彦院長に聞いた。 「長い間お酒をたくさん飲んでいると、肝臓だけでなく、全身の臓器に悪影響を及ぼします。そのなかには末梢神経などの障害も含まれます。一つは『アルコール性多発神経炎』と言われるもので、手足のしびれや痛み、感覚異常などが症状として現れるもの。もう一つは、『アルコール性筋炎』と言われるもので、筋肉が痛んだり、脱力・麻痺といった症状が現れるんですよ」 これらは栄養のバランスが崩れ、ビタミンやミネラルが欠乏することが原因なのだとか。 「体内のアルコールを分解するためにはビタミン類を大量に必要としますが、ほとんど食べ物をとらずに酒ばか