ARM系CPUのLinuxカーネルなどを開発する非営利組織「Linaro」が日本でも活動を開始した。国内メーカーに向けて成果物の採用を打診してきている。ARMコアを搭載した組み込み機器の開発効率の向上に寄与する。 「日本国内のメーカーに、ARM用Linuxカーネルの採用を打診し始めた」。ARM用Linuxカーネルを開発する非営利組織「Linaro」でコミュニティベースの活動を進める「Linaro倶楽部」(仮称)の今村 謙之氏は、国内で動き始めたことを明らかにした。 Linaro(http://www.linaro.org/)は、ARMアーキテクチャを採用したCPUコアに最適化したLinux環境を開発する組織だ。英ARM社が中心となって資金や人材を提供している。Linuxカーネルは、Linus Torvalds氏を中心にしたコミュニティが開発しているが、ARM向けに利用するには課題があるとす