職あれば食あり 人は食べるために働くのか、それとも、働くから食べなければならなくなるのか。そんな素朴な疑問を解き明かすべく、さまざまな職業に従事する人々のランチと人生を追いかける。「職」と「食」の切っても切れない関係を解きほぐす、お仕事紹介ルポ。 バックナンバー一覧 「子どもの頃は、ファストフードやカップラーメンの類って一切、食べさせてもらえなかったんですよ」 深夜のファミリーレストランで、河野やよいさん(仮名、30歳)が自らの食遍歴を語る。もものあたりがすり切れたジーンズの短パンにTシャツを重ね着し、ドクロの指輪をはめている。高校生の頃はパンクファッションにあこがれ、ブレザーの制服にモヒカン頭で学校に通ったこともあるそうだ。 「反動からか、東京に出て一人暮らしを始めてからジャンクフードばかりを食べるようになりまして。それもある時から、食生活の8割はコンビニのおにぎりに」 「それはまた、ど