さいたま市の全盲の男性(61)の連れていた盲導犬が7月下旬、電車内か駅周辺で何者かに刺されてけがをしていたことが28日、県警などへの取材で分かった。 盲導犬は、パートナーに危険を伝える際などを除き、ほえないように訓練されており、事件当時もほえるのを我慢したとみられる。男性は武南署に被害届を出し、同署が器物損壊容疑で捜査している。 同署や男性の関係者などによると、男性は7月28日午前11時頃、川口市内の職場に向かうため、盲導犬のラブラドルレトリバーの「オスカー」(雄8歳)と一緒に自宅を出て、JR浦和駅から電車に乗り東川口駅で下車した。 午後0時10分頃に職場に着いた時に、同僚がオスカーの腰付近から血が出ていることに気付いたという。 オスカーの腰の辺りには、約5ミリ間隔で深さ1~2センチの傷が3、4か所あった。先端が鋭くとがったもので刺されたような傷だが、着ていた犬用の服に穴はなく、服をめくり