東京都目黒区で今年3月、虐待を受けた船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が死亡した事件で、結愛ちゃんは亡くなる数日前、食事をのみ込めなくなるほど衰弱していたことが捜査関係者への取材でわかった。声を振り絞って母親に伝えていたという。今月6日に保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された父親の船戸雄大被告(33)(結愛ちゃんへの傷害罪で起訴)は警視庁の調べに対し、黙秘を続けている。 「もうご飯を食べられない」。捜査関係者によると、結愛ちゃんは3月2日に死亡する数日前、食事を与えようとした母親の優里容疑者(25)(保護責任者遺棄致死容疑で逮捕)に弱々しく話したという。 結愛ちゃんの死因は低栄養などで引き起こされた肺炎による敗血症。あばら骨が浮き出るほどやせ、体重は5歳児の平均を約7キロ下回る12・2キロだった。