JR東日本がICカード乗車券「Suica(スイカ)」の利用者に無断で乗降履歴を販売していた問題で、同社は25日、記者会見を開き、田浦芳孝常務が「利用者への説明が欠けていた。反省している」と陳謝し、販売を一時停止する方針を明らかにした。 利用者から履歴の使用を拒否する申し出があった場合、既に販売したデータは廃棄するという。 同社では今月からスイカ利用者の過去2年5か月分の乗降駅、性別、年齢、日時、利用額を日立製作所に販売し始めたが、「氏名や住所など個人情報は含まない」として利用者に説明しておらず、約150件の苦情が寄せられていた。 このため、JR東は25日からサイト上で販売内容の告知を開始。既に販売したデータはいったん廃棄した上、9月下旬以降、履歴使用を拒否する利用者のデータを除外した上で再度、販売する。