「KY」という言葉がすっかり広まった。日本語の「空気読めない」をローマ字で書いた時の略語「KY」の方が、「状況判断できない人」とズバリ指摘するよりも言いやすく面白いという気分が、流行させたようだ。そんなアルファベットの略語を約400語収め「KY式日本語」と名付けた本は、発売1カ月半で20万部と評判に。日本語の現在を象徴する現象になっている 「おなかいっぱいでもAB(甘いものは別腹)でしょ」「うーんCB(超微妙)」「それってIW(意味わかんない)」「隣の部のDJ(駄目な上司)、また居眠りしてる」-こういった感じで使われるのが「KY語」。大修館書店が昨年、国語辞典に載せたい新語などを全国の中高生らから募集したところ、KYをはじめ「JK(女子高生)」「HK(話変わるけど)」などが寄せられた。 国語学者で「KY式日本語」の編著者、北原保雄前筑波大学長は、同書でKY語の特徴を(1)言いにくいことを遠