万治の石仏は信濃国一之宮で7年ごとに行われる御柱祭りが全国的にも有名な諏訪大社・下社春宮のすぐ近くにある。 この万治の石仏は高さ2m60cmの半球状の巨大な自然石に仏頭をのせた他にはない大変ユニークな石仏で、胴体には万治3(1660)年の刻銘がある。 この石仏は長らく野に埋もれていたが、1974年に諏訪大社の御柱祭を見学に来た画家の岡本太郎や、作家の新田次郎がこの石仏と対面して感嘆したことにより一躍話題を呼び、講演又は雑誌等で全国に紹介され知られることになったものであるという。 そうは言っても、私が初めて訪ねた時はまだそんなに訪ねる人が多いわけでもなく、閑散としていたのだが、特に近年では、年々整備が進められ現在では参道に土産物屋までができているなど大盛況を博している。 現地の看板によるとお参りの仕方は「石仏の周りを願い事を心で唱えながら時計回りに三週する」と書いてある。 よく見ると石仏の頭