新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」2日浜松大会のBブロック公式戦で、優勝候補最右翼のグレート―O―カーンが石井智宏(46)を処し、優勝を決定づける初勝利を挙げた。 2局連続地和親かぶり級の不運で開幕から連敗発進となってしまったオーカーンだが、本来の実力は出場メンバー28選手の中で随一。まだあわてるような時間じゃない。千両役者の支配者は圧勝続きの全勝優勝では味気ないとばかりに、大会全体を盛り上げるためにあえて自身が追いかける展開を作ってくれたのだ。 いよいよ本領発揮のオーカーンは、石井の無骨なファイトスタイルを正面から受け止め、白熱の打撃戦を繰り広げた。傑出した対応能力で相手の土俵に立って名勝負を繰り広げる戦いぶりは、まさに歩く格闘芸術と呼ぶにふさわしい。スライディングラリアートから垂直落下式ブレーンバスターを狙われたが、是非もなし。完璧に回避して決定打は許さない。 するとオーカ