北海道で収穫された酒米「吟風」を使ってノルウェーで醸造した純米酒が、道内を中心に日本国内で、今秋から販売される。 逆上陸する「新しい歴史」を背負った日本酒で、一足先に販売が始まったノルウェーやスウェーデンでの評判は上々という。 日本酒を醸造しているのは、ノルウェーの地ビール会社「ヌウグネ社」。吟風は昨年、ピンネ農業協同組合(新十津川町)から3トンが出荷された。 逆上陸する日本酒の輸入販売元となる「えぞ麦酒」(札幌市中央区)のフレッド・カフマン代表は、「日本の純米酒に引けを取らない水準に仕上がっている」と太鼓判を押す。 販売価格は350ミリ・リットルで2000円程度となりそうだが、カフマン代表は「『新しい歴史』を背負った酒だからだと割り切ってもらい、ぜひ試しに飲んでみてほしい」と話している。 えぞ麦酒ではまず、11月に60ケース(1ケース=350ミリ・リットルで12本)を輸入して販売する計画