9月末からスタートした朝ドラ『あさが来た』の視聴率が、連日20%を超えていて上々のようです。このドラマの中では、ヒロインのあさと、その姉のはつ、そしてあさの夫である新次郎とはつの夫、惣兵衛という4人のキャラクターがうまく描かれていることも、毎朝8時が来るのが楽しみな所以かと思います。 ただ、新次郎と惣兵衛は、決して良いところだけが描かれた人物ではありません。それなのに、なぜ魅力的に見えるのでしょうか。 一見、酷いキャラクターが人を惹きつける 玉木宏さん演じる新次郎は、大阪の両替屋の次男坊ですが、商売にはまったく興味がなく、三味線にばかり没頭している自称「あほぼん」です。自分で「わて、お面だけはよろしますやろ」と言ってしまうくらいの男前ですが、妻となったあさとの祝言の日取りを忘れ、初夜の晩に家におらず、それから一か月間も、夜な夜などこかへふらっと出かけてしまうと聞けば、「何たる遊び人!」と思