東京都台東区のマンションで住人の台湾籍の女性2人が殺害された事件で、殺人容疑で指名手配されていた台湾籍の留学生・張志揚容疑者(30)が9日、名古屋市内で発見されたが、任意同行中に隠し持っていた刃物で自分の首を刺して死亡した。 警視庁が発表した。同庁は、任意同行の経緯などに問題がなかったかどうか調べている。 発表によると、同庁の捜査員が同日、名古屋市内の劇場にいた張容疑者を発見。「張さんか」と尋ねると、「はい」と答えたという。その場で身体検査を行い、警察車両で愛知県警中署(名古屋市中区)に任意同行したが、玄関前に到着し、降ろそうとしたところ、捜査員が目を離した隙に、刃物で自分の首を刺したという。同庁は、張容疑者が刃物をズボンの中に隠し持っていたとみている。