イエローのラブラドール・レトリバー。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 1997年、ドイツ、ベルリンの科学捜査官が、ある珍しい事件に関する論文を学術誌「Forensic Science International」に投稿した。事件の夜、31歳の男性が母親の家の裏庭にある、物置を改装した小屋にこもっていた。彼はそこで飼いイヌのジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていた。 午後8時15分頃、小屋のほうで銃声が鳴ったのを、近隣の人々が耳にした。 45分後、その男性が拳銃で口を撃ち抜いて死んでいるところを母親と隣人たちが発見した。男性の手にはワルサーの拳銃が、テーブルの上には遺書が置かれていた。つらく悲しい出来事ではあるものの、ここまでは特別に珍しいことでもない。ほかと明らかに違っていたのは亡きがらの状態だ。彼の顔
100年近くにわたり、その謎に満ちた粘土板は「プリンプトン322」と呼ばれてきた。これはそもそも、インディ・ジョーンズのモデルとされる米国人考古学者エドガー・バンクスによって、1900年代初頭にイラク南部で発見されたものだが、1922年にジョージ・アーサー・プリンプトンによって買い上げられて以来、プリンプトン322という名前で呼ばれるようになった。 オーストラリア、ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の研究者らによると、この粘土板は世界最古かつ古代で最も正確な「三角法の表」であるという。(参考記事:「木星の追跡に高度な幾何学、古代バビロニア」) 国際数学史委員会の公式学術誌「Historia Mathematica」に8月24日付けで発表された論文には、彼らがどのように古代の粘土板をひもとき、その使用法を解き明かしたのかが記されている。 粘土板は15行の文字列からなり、縦は4つの列(ブロ
ウイルスや細菌を患者にうつすリスクがある、歯を削る医療機器の使い回し。厚生労働省研究班が今年明らかにした調査でも、半数近くの歯科医療機関が、患者ごとの交換を厳密に行っていない可能性があることがわかった。改善には何が必要なのか。 東京都品川区の「うらら歯科ケアクリニック品川」院長の矢島麗(うらら)さんは昨年、自身のB型肝炎ウイルスの検査結果に驚いた。ウイルスを攻撃する抗体の量が大幅に増えていたからだ。免疫の働きで体内にウイルスはなく、患者にうつす心配は全くないが、医師によると、治療した患者から一時的に感染した疑いがあるという。 感染源の可能性がある患者の血液や唾液に触れることが多い歯科診療において、歯科医や歯科衛生士は手袋やマスクなどを着用することなどが日本歯科医学会の院内感染対策の指針で薦められている。矢島さんも診療時にこれらを必ず着用し、注意を払っていた。 「感染のリスクは減らせるがゼロ
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