「今、フジは完全に非常事態です」。4日に東京・台場のフジテレビ本社大会議室で開かれた10月クールの番組改編発表会見。本来、自信の新番組をお披露目する華やかな場で、ひな壇の中央に座った立木洋之編成部長の口から危機感たっぷりのセリフが飛び出した。 【写真】相次ぐミスに「基本が出来てない」と厳しく指摘したフジ・宮内社長 確かに同局の10月クールの改変率(番組の変わる率)はゴールデン帯(午後7時~10時)34・3%。プライム帯(午後7時~11時)29・8%という大規模なもの。45か月連続で月間視聴率「三冠」を続ける日本テレビの10月期番組改編発表会見も5日に行われたが、ゴールデン帯の改編率は「ほぼ無改編です」(岡部智洋編成局次長)という4・8%。両局を比べると、フジの改変は、まさに大改造と言えるものだった。 配られた資料の1ページ目に書かれたのが、「『変える、変わる』ためにフジテレビを“reboo