[東京 11日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>のカルロス・ゴーン前会長の弁護団は、「違法な」逮捕によりゴーン氏の慢性腎不全の治療が中断されたと主張した。 先週の逮捕後に作成された弁護団資料(4月5日付)をロイターが入手した。 前会長の逮捕は弁護準備を阻止し自白を強要するための措置と批判した。 東京地検はコメントを控えている。 地検特捜部は4日、保釈中だったゴーン前会長を会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕した。 ゴーン氏は公開された動画の中ですべての嫌疑を否定し、自身は日産幹部によるクーデターの犠牲者と主張した。 弁護団資料は「再逮捕は違法」とした上で、ゴーン氏が高コレステロールの治療の結果慢性腎不全と横紋筋融解症を患っていることを明らかにした。横紋筋融解症は、筋肉をつくっている骨格筋細胞に融解や壊死が起こり,筋肉の成分が血液中に流出する病気。 弁護団は「検察捜査の便宜のために」