昨年4月19日、東京・池袋で乗用車が暴走し、横断歩道を渡っていた母子が死亡した事故の初公判が10月8日、東京地裁で開かれた。旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)は「心からおわび申し上げます」と謝罪しながらも「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶している。車に何らかの異常が発生し、暴走した」と述べた。それが多くの人の激しい怒りを買っている。(47NEWS編集部・共同通信編集委員=佐々木央) 89歳被告「車に何らかの異常が発生し、暴走した」無罪主張 池袋暴走初公判 ■事件がつくる2種類の弱者 犯罪はその両側に2種類の弱者をつくり出す。報道に接してあらためてそう思った。 一方は犯罪行為の客体の側、被害者とその家族だ。そしてもう一方は、主体の側、加害者または加害者と疑われた人と、その家族である。 この場合の「弱者」とは、人種や性別をはじめ社会的に固定した集団・階層として差別・抑圧
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