2008年8月22日のブックマーク (10件)

  • かっこ悪いことは本当はかっこいい - レジデント初期研修用資料

    どんなベテランでも判断ミスから自由になれないし、油断すれば失敗する。患者さんに怒鳴られたら 腹も立てるし、相性のいい研修医とそうでない研修医、神様じゃないから、平等に接することなんてできない。 ときどき完璧になれても、常に完璧でいられる人なんていない。それを「たるんでいる」とか批判すること それ自体が欺瞞であって、むしろ完璧になりきれない人、だらしのない、失敗ばかりする医師こそが 「正常」であって、そこから始めないといけない。 みんなミスをする どんなときでも冷静沈着、どんなに疲れているときでも熱心さを失わない人は、たぶんどこかおかしい。 その人は、人としての「正常」なんかではありえなくて、何かが過剰であって、 たぶんどこかで、その過剰さの代償として、必要な何かが欠けていたりする。 「正しい医師」というのは、相当に理想化された、 目指すべき対象としての存在になってしまって、世間が求める「正

    summercontrail
    summercontrail 2008/08/22
    失敗学とか
  • マナーのこと - レジデント初期研修用資料

    病棟のちょうど真ん中、ナースルームというところは、普段からドアが解放されていたり、 新しく造られた病棟だと、最初から「壁」が存在しないところも多い。 病院という場所は、ほとんどあらゆる人間模様の集積地みたいな場所だし、そこで暮らす自分たちもまた、 聖人なんかとはほど遠い人間の集まり。ナースルームでやりとりされるのは、他の誰かに聞かれたら困る話題ばっかり。 病状のこと。治療のこと。あの患者さんのご家族には些細なことですぐ怒られるから気をつけたほうがいいだとか、 あの患者さんは「痛がり」で、ナースコール頻回だからどうにかして下さいだとか。 昔はそれでも、医療者は聖職者ということになってたからなのか、口が災い招くケースは少なかったような 気がするけれど、こんなご時世だから、今はもちろん、患者さんだとか、ご家族だとか、病棟スタッフの ちょっとした軽口は、しばしばとんでもない災厄を生む。 「マナー」

  • 「乱暴な当直マニュアル」を作りたかった - レジデント初期研修用資料

    出版をもくろんで、いろいろあって潰れた企画。研修医向けの、「翌朝まで」を乗り切るためのになるはずだった。 各科の言い伝え 都市伝説にも届かないような、いろんな先生方から聞いた、乱暴な一言。 腹痛の患者さんは、絶して抗生物質と十分な輸液を入れておけば、一晩は死なない 例外として「化膿性胆管炎」「急性膵炎」「腹部大動脈瘤」「絞扼性イレウス」は、特別な治療をする必要がある。これは単純CTで診断できる 虫垂炎は、絶と抗生物質のみで、手術しない方針の病院もある。だから点滴と抗生物質守っていれば、不作為は問われない 意識障害原因が分からない患者さんには、気道確保とステロイド、ガンマグロブリンを用いたら、それ以上は専門家でもやれることはない ゼーゼーして酸素濃度が上がらない患者さんは、人工呼吸器つないでステロイド、血管拡張薬を使ったら、原因がなんであれ、それ以上何もできない 肺炎治療のガイドライン

  • 一本勝ちは強いのか? - レジデント初期研修用資料

    ボクシングだとかレスリングみたいに、「相手が自分と同じ技量を持っている」 ことを前提に技が作られている競技と、合気道みたいに、「相手がこちら側の技を知らない」ことを前提に している競技とがあって、柔道もどちらかというと、「技をかけられる側の無知」を前提にしている気がする。 柔道の授業で習ったこと 柔道の授業では、最初に受け身の練習があって、お互い試合を始める前に、 「これだけはやるな」という教えを受ける。 投げるときは、絶対に足を曲げちゃいけないこと。投げられたら、粘らないで素直に受け身に入ること。 「これ守らないと、死ぬぞ」とか、一番最初に注意される。 投げるときに足を曲げると、受け身とれないまま、後頭部から床に落ちるし、 投げられるときに粘ろうとすると、投げられたとき、2人分の体重が腕にかかったりして、骨が折れてしまう。 お相撲の「河津掛け」みたいなことすると、だから当に危ないだとか

    summercontrail
    summercontrail 2008/08/22
    コメント欄、こうなっちゃうんだなあ
  • 環境と対峙するためのシンプルな道具 - レジデント初期研修用資料

    無人島みたいな環境に1 人残された主人公が生き延びるために知恵を絞る、「ロビンソンクルーソー」 みたいな物語には、その環境に対峙していくための道具が欠かせない。 恵まれた環境は、小説を生まない。何も持たない人間でも生活できるような場所なら、 その人は生き延びる努力をする必要がないだろうし、取り残された主人公が、 軍隊が持ってるような装備一式を持ち運んでいたら、それは生存の物語でなくて、教科書になってしまう。 ロビンソンクルーソーみたいな、生き延びる努力を物語として表現するためには、 主人公が環境と対峙するための道具、シンプルで、一見すると役不足で、 主人公の能力とか、工夫に応えてその能力を発揮して、主人公が生き延びる 決め手になるような、そんな道具が欠かせない。 シンプルな、一見ごくありきたりの道具一つが、主人公の手にかかると思いもかけない汎用性を 発揮して、絶望的な状況を切り開いていく、

    summercontrail
    summercontrail 2008/08/22
    "サバイバルするために必要な道具というのは、たぶん環境から事後的に決定される""自分たちが対峙している状況を代表する 道具というのは、業界越えた相互理解を志向するときは、すごく役に立ちそう"
  • 水は低いところに流れる - レジデント初期研修用資料

    「顧客の声に耳傾けるのは大切」なんて言われるけれど、耳を傾けたその瞬間から、何か大切なものが劣化する。 小児医療無料化のこと 「医療費はタダがいいよね」なんて「顧客」の声が、小児医療の無料化を実現した。 これから大変になる、らしい。 自分たち、それでもまだ部外者でいられる内科や外科は、この問題を「数」の問題と考えていた。 無料化して、外来に人が殺到して、ただでさえ少ない小児科医が疲弊して、系全体を巻き込んで潰れる情景。 小児科の先生に言わせると、無料化で問題になるのは、むしろ「質」、患者さん側からみたときの、 医師の価値がゼロになることなんだという。 無料になっても、大多数の患者さんは、やっぱり病気にならないと病院には来ないし、みんな忙しい。 無料化すると、夕方の外来はたしかに混雑するらしいのだけれど、それはまだ、覚悟ができていれば何とかなるのだと。 問題なのはむしろ、小児科医療が、患者さ

    summercontrail
    summercontrail 2008/08/22
    "問題なのはむしろ、小児科医療が、患者さん側から見て「タダ」だと思われてしまうこと""子供のためと言うよりも、むしろ自分のために病院に来る親御さん達は、 どういうわけだか時間だけは無限に持ってる"ほか
  • iPod nanoの異常発熱問題 | スラド アップル

    今年1月にGIGAZINEで報じられたiPod nano爆発の事故関連で、その後、別の同様の火災事故が消防署経由で経済産業省に報告され、メーカーのアップルによる報告義務違反に対して行政指導が行われる失態となりましたが、その後は調査中のまま事態に動きがなくなっていました。欠陥の原因も発表されず、回収もされない事態放置状態のまま、報告された異常発熱は17件にも及び、うち2件では怪我人も出る被害となり、各報道が取り上げる事態に及んでいます。 その中の朝日新聞の記事によると、アップルは「欠陥が出た原因がわかっていないことや、高温になるものの発火はしていない」ことから、事故が起きたら修理は受け付けるものの、リコールは行わないと決めたそうです。「火花が激しく飛び散って体が溶け白い煙がたった」「ボヤの原因となって消防が出動し、その報告が経済産業省に報告された」という状況なのに、「高温になるだけで発火は

  • 関西「超」庶民派スーパー事情 :: デイリーポータルZ

    スーパーマーケット、略してスーパーというと細かい差異はあれど、基的には似たようなイメージがあるのではないだろうか。広くて清潔感があり品揃えがよくて‥細かい差については古賀さんの『パンとスイカがだんだん高くなる道』が参考になりますね。こういう差あるある、てな感じで。 しかし、関西には東京や他地域では思いもよらない、激安かつ独自の世界観を持つスーパーが存在する。それこそスーパーを語るだけで一時間は話がもつような。いわゆる「ネタになる」てやつだ。内容が内容だけに店名はあえて伏せますが、庶民派を越えた超・庶民派な関西スーパー事情について、識者ふたりに語っていただいた。 *おことわり:関西では無邪気な子に「吉へ行け!」と言うのが定番なように、「愛される対象であるからこそネタにする」という文化がございます。多少の厳しめフレーズは「ご愛敬」「愛情ゆえ」としてご覧ください。いやホントに。 ある意味、

  • 携帯電話は身体に悪い? 消えない懸念:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Jay Yarow (BusinessWeek記者) 米国時間2008年8月5日更新 「Why Cell-Phone Health Concerns Persist」 携帯電話の使用は身体に悪いのか、悪くないのか、一体いつになったら結論が出るのだろう。携帯電話が世に出てから20年以上経ち、利用者は30億人を超えている。それでもまだ、ガン発生率などの健康問題に携帯電話が影響しているのかどうかという疑問は消えていない。 つい最近、米ピッツバーグ大学ガン研究所のロナルド・ハーバーマン所長が、未公開の科学研究データに基づいて、携帯電話の使用を制限するよう学内の職員らに呼びかける警告を出した。 「証拠にはまだ賛否両論ある。しかし、携帯電話使用に対する予

    携帯電話は身体に悪い? 消えない懸念:日経ビジネスオンライン
    summercontrail
    summercontrail 2008/08/22
    "つい最近、米ピッツバーグ大学ガン研究所のロナルド・ハーバーマン所長が、未公開の科学研究データに基づいて、携帯電話の使用を制限するよう学内の職員らに呼びかける警告を"
  • http://www.cnn.co.jp/science/CNN200808200010.html

    summercontrail
    summercontrail 2008/08/22
    "57・4%が「自分の家族が治療を続けても助かる見込みはないと医師に宣告されたとしても、神の力で助かる可能性はあると信じる」と回答"それぐらい信じても別にいいんじゃないの