大好きなすしをつまむ。日本代表、Jリーグ、アジアチャンピオンズリーグを掛け持ちで戦う浦和MF柏木にとって、数少ない気分転換の時間だ。 先日も、ようやく予約が取れたという銀座の名店に足を運び、舌鼓を打ったという。 すべてのネタが上質。赤酢がきいたシャリと溶け合い、食べるものはみな顔をほころばせる。その中でも、極上と言われるマグロは出色だった。 供された赤身は、ルビーのように透き通り、高貴に輝く。まずは目で愛でてから、ゆっくりと口に運ぶ。「うん。うまい」。そして、話し掛けることもはばかられるほど、無言で余韻に浸った。 柏木はそのまま、しばらく物思いにふけっていた。やがて口を開いた。 「…ヒラさん」。 ◇ ◇ 柏木が熱っぽく語り出したのは、在籍15年目のクラブ最古参、MF平川忠亮(36)についてだった。 「すごい選手やと思うんよ。ああいう方こそ、本当は評価されなアカン思うねん」。 選手が認め
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