紙面で読む高橋源一郎さん=郭允撮影 投票日の前日が、宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」の公開初日だった〈1〉。ぼくは、銀座近くの映画館で見た。観客席は満員で、ジブリの映画としては珍しく、子どもの姿は見かけなかった。 美しい映画だった。とても。そして、不思議な映画でもあった。戦闘機零戦の設計者、堀越二郎をモデルにした主人公「二郎」… 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら関連記事(ビリオメディア)38歳、候補者追っかけ7/17(ビリオメディア)選挙@ネット:上 38歳、候補者追っかけ7/16(論壇時評)生々しいことば 信頼できると思うんだ 作家・高橋源一郎5/30鎮魂の朝、悲しみ胸に支え合って 〈震災2年〉3/11(声)犬の臨終 悲しみは人と同じ6/5死
青写真を確認した堀越二郎が自分の机に戻り、着席後身をかがめて床のカバンから計算尺を取り出し、椅子を前に引いて作業を始める一連の動作の1カット。 飛行シーンよりもモブシーンよりも、その作画と動画に戦慄した。 スタジオジブリ最新作、宮崎駿監督の「風立ちぬ」は、ずばぬけた航空技術者であった堀越二郎を、ずばぬけたアニメ職人が描写するという職人映画だ。 もはや宮崎アニメと村上春樹作品は、新作がリリースされれば、人は皆なにがしかの感想なり批評なりを述べなければいけないような雰囲気になっている。誰からいわれたわけでもないのに、おのれの見解と立場を表明しなければいけないような圧力が、少なくとも私のTLには充ち満ちる。かくして多くの人は、他人の顔色をうかがいながら恐る恐るつぶやく。 求められてもいないのに。 いや、批評家や評論家の人はいいのですよ。それが仕事だから。 こう見えても私は本業でマンガ家をやってい
古今東西の古典を集めた「岩波文庫」のシリーズなど、数々のロングセラーで知られる東京の岩波書店が、5日、創業から100年となりました。 岩波書店は、大正デモクラシーのさなかの大正2年に、古書を扱う店として創業し、戦前から、学術書などを手がける出版社として知られています。 5日、創業から100年となり、抽せんで選ばれたおよそ50人が、東京・千代田区にある会社の中を見学しました。 岩波書店は、大正3年に夏目漱石の「こころ」を手がけて以降、「古事記」や「論語」、「戦争と平和」など、古今東西の古典を集めた「岩波文庫」のシリーズや、戦後の論壇の一翼を担ってきた月刊誌「世界」、それに、日本を代表する国語辞典の「広辞苑」などを出版し、いわば日本の教養の象徴ともなってきました。 出版した本や雑誌は、およそ3万4千点に上るということで、5日の見学会では、書庫で思い出の作品を見つけ、懐かしそうに眺める人の姿もみ
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