科研費3割カット、若手研究者助成公募停止などの基礎研究費削減が叫ばれる中、ピンチはチャンスとばかりにこれを逆手に取り、気を吐いている大学発ベンチャーがある。 --------------------------------- 3か月前に設立されたばかりのG&G保険の新商品「明日はわが身」が、発売開始直後から話題を呼んでいる。 この保険の特徴は、グラントを取れなかった PI、つまり研究室のボスに年間100万円の研究費を保証するところにある。加入者は、加入時点でグラントを持っていない場合、グラントが取れるまでは自らの給与から月々1万円を掛け金として支払う必要がある。研究者が自腹を切ることについてはこれまでもそう珍しいことでもなく、大体天引きされてしまえば配偶者に文句を言われることも少ない。また、年間12万の掛け金で100万円が支払われるという、実質833%の還元率は非常に魅力的である(ただし最