「仮想化のメリットは運用管理が容易になること。コストが下がるのは結果に過ぎない」---。システム構築会社の日本仮想化技術で代表取締役社長兼CEOを務める宮原徹氏は,仮想化の利点をこう指摘する。それを実現するには,仮想サーバーの「負荷」に着目した設計・運用がポイントになるという。宮原氏は2008年4月25日,「仮想化フォーラム2008」で講演し,同社が手がけたシステム構築事例をベースに,仮想化の勘所を解説した。 「きっかけは一通のメールだった。そこには,オープンソースのXenでやりたいと書いてあった」(宮原氏)---。講演で紹介したユーザー事例は,大手家電・電子機器メーカーの情報システム部門である。元々LAMP(Linux,Apache,MySQL,Perlなどのオープンソース)環境を利用していたユーザーであり,オープンソースを使うことへのチャレンジ精神に満ちていたという。アプリケーションは